社員教育でSWOT分析を用いるには、どのような教育方法が推奨されている?
そもそもSWOT分析で重要となる4つの要因とは?
社員教育のカリキュラムの中に“SWOT分析”を取り入れる企業が増加しています。SWOT分析の“SWOT”とは“Strength(強み)”“Weakness(弱点)”“Opportunity(機会)”“Threat(脅威)”の頭文字を取ったものです。そしてSWOT分析を使うことで、自社が次にどんな事業戦略を行えばいいのかが見えてくるといわれています。ではSWOT分析を部下にマスターさせるには、どのような社員教育を実施すべきなのでしょうか。SWOT分析を教える際は、まず“SW“と”OT”に分けて現状を捉える習慣を身につけさせましょう。自社でコントロールできる内的要因の“強み・弱点”と自社でコントロールできない外的要因の“機会・脅威”を分けてそれぞれリストアップするのです。そうすることによって自社の強みで回避できる脅威と、自社の弱点が原因で逃す可能性のある機会が把握しやすくなります。
教育する際の実習方法と注意点とは?
SWOT分析の実習としては、身近な経済ニュースを例に挙げてそこから自社の新規事業にとって何が機会と脅威になるのかをリストアップさせることが効果的です。そしてリストアップした機会と脅威に関連する自社の強みと弱点を部下に分析してもらいましょう。その際、分析できる範囲がある程度限られている内的要因に対して、外的要因は対象となる範囲がかなり広いため、”OT”のすべてを正確に把握するのは困難であることを予め伝えておかなければなりません。さらに4つの要因はただ箇条書きにしておくのではなく、“SW“を横軸にして”OT”を縦軸にした表を作成することの重要性も教育しましょう。作成した表をもとに頭の中を整理することが習慣化されたら、SWOT分析をマスターさせることができたといえます。
社員教育は、仕事内容だけではなく仕事に対する姿勢や社会人の礼儀など内面からも教育する必要があります。